思い返せば、幼いころは火傷や切り傷をした時には、庭に生えていたアロエの葉をちぎっては塗っていました。それから歳月が流れ、アロエに再会したのは30歳になった時です。当時合成品で出来上がっていた口当たりの良い飲料水を飲んでいた私にとって、アロエ(ベラ)のゲル部のジュースはこの上なく不味いものでした。しかし気がつけば、すでに28年以上も愛用を続け、健康をいただき、幸せな生活を送ることが出来ています。また多くの方がアロエによって救われてきたのも目にしてきました。そんな中60歳という節目の時が近づいてくるに従い、私の中に使命感のようなものが込み上げてきたのです。それはこの素晴らしい植物の事を多くの方に理解していただくために、協会を起ち上げると言うことでした。ところが、準備の課程において、実に多くの方がそれぞれの立場でこの素晴らしい植物の事を愛し、そして周りの方に分かち合おうとしていることが分かり、私一人だけではなかったことに大変感銘を受けました。
一人でも多くの方に伝えるために、会員の皆さまと共に尽力をしてゆきたいと強く思っています。

日本アロエ科学協会 代表理事
向谷 亮