健康なヒト被験者におけるアロエベラのビタミンCおよびB(12)、血糖、脂質プロフィールに関する生物学的利用能についての臨床試験

要約
ビタミンの吸収と生物学的利用能を制限する要因はいくつかある。
水溶性サプリメントとしてよく使われるビタミンCは、病気のリスクを低下させる。
ビタミンB(12)は赤血球、成長、神経系の発達に必要である。
ビタミンB(12)欠乏症は高齢者によくみられる。
したがって、ビタミンCおよびビタミンB(12)の生物学的利用能を改善する薬剤は特に高齢者では重要である。
アロエベラは、免疫調節特性を有する植物である。
アロエベラは、外皮を取り除く方法または全葉をそのまま処理する方法を用いて処理される。
本研究の目的は、無作為化クロスオーバー試験において、健康人ボランティアにおけるビタミンCおよびB(12)の生物学的利用能に対する2種類のアロエベラ製剤(アロエベラゲル製剤[以下、AG]、およびアロエベラ全葉脱色製剤[以下、AL])の効果をプラセボと比較することである。
被験者(n = 15)に、ビタミンB(12)1mgおよびビタミンC 500mgを含んだ[AL]、またはB(12)1mgおよびビタミンC 500mgを含んだ[AG]、またはビタミンB(12)1mgおよびビタミンC 500mgを含んだ水のいずれかを無作為に投与した。
血液を空腹時に採取し、続いて[AG]・[AL]・水の摂取から1、2、4、6、8、24時間後に血液を採取した。
ビタミンCおよびビタミンB(12)と共に投与した場合、[AG]はベースラインおよびプラセボと比較して、4および24時間で血漿酸素ラジカル吸収能(ORAC)を有意に増加させた。[AL]は4時間でORACを有意に増加させた。
[AG]は、ベースラインおよびプラセボと比較して、4、6、8および24時間後の血漿ビタミンCを有意に増加させた(p<0.01)。[AL]は4および6時間後の血漿ビタミンCを有意に増加させた(p<0.01)。 また、[AG]と[AL]は、ベースラインおよびプラセボと比較して、1および2時間後の血清ビタミンB(12)レベルを有意に増加させた(p<0.01)。
したがって、[AG]と[AL]は安全で、忍容性が良好であり、ビタミンCおよびB(12)の生物学的利用能および抗酸化能を増強する。

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https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22435613/