アロエベラ(Aloe vera Linn)の調製経口投与後の小児における尿組成の変化

2006年8月にJournal of the Medical Association of Thailandに掲載された論文
著作者:Sukachart Kirdpon 、Wichit Kirdpon、Wanchai Airat、Kaewjai Thepsuthammarat、Somsong Nanakorn

【研究の目的】1) 新鮮なアロエゲル摂取前後の健常小児のアロエゲルおよび尿中のクエン酸および酒石酸の量を調べること。 2)アロエゲル服用後の被験者における尿の化学組成の変化を評価する。 3)腎結石形成予防のためのアロエゲル摂取の価値を決定する。

【材料と方法】9~13歳の健康な男児13名を臨床試験に登録した(許可を得た)。 新鮮な調製アロエゲル100gを1日2回7日間連続摂取した。 ゲルを採取する1日前(Day 0)、摂取2日目および5日目、ならびに8日目(完了1日後)に24時間尿を採取した。 尿量、浸透圧、カリウム、ナトリウム、リン酸、カルシウム、マグネシウム、尿酸、クエン酸、酒石酸、シュウ酸、カルシウムの許容増加量(PI Ca)、シュウ酸の許容増加量(PI Ox)、リン酸カルシウムの濃度積比率(CPR CaPO4)、クエン酸/クレアチニン比を測定した。

【結果】新鮮なアロエゲル100g中のクエン酸および酒石酸濃度は、それぞれ96.3および158.9mgであった。 24時間尿量および尿中クエン酸排泄量は有意に増加した(p<0.05)。 PI CaおよびPI Oxも有意に増加した(p<0.05)。 その他の測定値は特記すべきものではなかった。

【結論】100グラムの新鮮なアロエベラゲルは96.3ミリグラムのクエン酸と158.9ミリグラムの酒石酸を含み、タイの果実の中間位であった。 アロエゲル摂取後の尿の化学組成の変化は、小児における腎結石形成を予防する可能性を示している。

論文の原文はこちら ⇒⇒ https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17048430/